中国で現地採用として働きたいが、自分自身のキャリアで求人が見つかるのか不安になっていないでしょうか?
現役の上海現地採用者がこの記事で紹介する項目
- 中国の求人の特徴や種類
- 中国の求人で絶対に確認すべき点
- 中国で求められている人物像
【注意】
中国で以下のような求人は存在しません。。。
- 新卒
→社会人経験2年以上必要 - 学歴不門
→大学卒以上必要 - 60歳以上
その理由は就労ビザを取得できないからです。
【中国での就労ビザの条件】
中国で現地採用として働く人だけが知る真実
中国現地採用者のほとんどは中国語を話せず、未経験の業界・業種で働いていて、年配の人も現地採用として多く働いています。
求人情報の必須条件で【〇〇の経験がある人】、【〇〇の知識がある人】、【中国語ビジネスレベル】をよく見かけて挫折する人がいますが、実際は望ましい条件という意味です。
興味のある求人を見つけたら積極的に応募してみましょう。
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求人の特徴【業種:メーカー┃職種:営業┃沿岸部に求人が多い】
中国には多くの日系企業が進出をしているので、日本人にとっては多くの求人と出会うチャンスがあります。
【中国の求人サイトの紹介】
まず、中国で求人を探すときには以下の転職サイトを利用することをおすすめします。
理由
- 求人数が多い
- 会社情報、募集要項が詳しい
- キーワード選択が可能
今回はRGFを利用して中国の求人の特徴について説明していきます。(2021年2月9日現在情報)
【求人数】
246件
【地域別求人数】
北京12件、上海101件、天津7件、江蘇省33件、浙江省5件、広東省35件(+深セン25件)、その他地域
上海周辺、沿岸部を中心に求人が多いのが特徴です。
【求人の業種】
- メーカー127件
- サービス業界52件
- 商社2件
- 金融業界6件
- 小売業界2件
- ヘルスケア業界4件
- インターネット業界5件
- その他業界
中国には日系メーカーが多く進出していることがわかりますね。
【求人の職種】
- 営業・営業アシスタント・営業事務92件
- 製造・品質管理・設計・生産管理・研究開発67件
- 物流管理・貿易・調達・バイヤー・店舗開発5件
- 教育・日本語教師・幼稚園・保育園・塾8件
- 飲食・ホテル・旅行・ブライダル・販売員7件
- 建築設計・インテリア・ファッションデザイナー11件
- セールスエンジニア・サービスエンジニア7件
- 事務・秘書・アシスタント・通訳11件
- 財務・会計・経理4件
- 人事・HR・総務4件
- 銀行・金融関連3件
- Web・ゲーム・EC関連・プログラマ・デザイナー11件
- SE・PM・エンジニア・ネットワーク関連3件
営業職やメーカー内での業種がやはり多いですね。
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求人の種類は多く、働けるチャンスはある
言語力がない、経験がない、年齢的に大丈夫かと不安に思っていないでしょうか。
中国には皆様が希望する求人は必ず見つかります。
私自身も中国語が話せない状態で、未経験の業界に飛び込み今も働いています。
今回は特に皆様が気になっているであろう以下の3のつの求人を紹介していきます。
- 語学力不問
- 未経験OK
- シニア
【語学力不問の求人】
中国では中国語が話せなくても働くことは可能です。
実際にヤフーで【中国 求人 語学不問】と検索してみると、語学力不問の求人はたくさんヒットします。

RGFの海外転職サイトで調べてみても中国語の語学力不問の求人は94件もヒットしました。

ほとんどの日系企業では職場に日本語の話せる中国人がいて、クライアントも日系が多いので中国語力がなくても働けます。
中国へ転職したい人へ
中国で仕事するにあたり、一番心配されているのが、中国語ができないけど大丈夫?って人が多いです。正直日本人で中国語が堪能な方って極端に少ないですよね。中国語が話せなくても中国で仕事は見つかります。
但しある程度職種は限定されますし、待遇も下がります。 pic.twitter.com/Oz5ZSi8v5Y— ばやし@🇨🇳上海 🐼イマチュウ 自社ブランドOEM (@muraba1) February 14, 2019
中国では職種は少し限定されますが、語学力がなくても仕事は見つかりそうですね。
中国現地採用の語学力不問は本当です!【中国語・英語は不要】
私は求人情報で語学力は【一般会話レベル以上必要】のところに申し込んで内定をもらっています。
【未経験OKの求人】
一般的に中国では即戦力が求められます。
しかし、中国の現地採用のほとんどは未経験の業種や職種で働いています。
求人先も人手不足で、売り手市場になっています。
現在私の働いている会社の日本人は8人いますが、そのうち4人は未経験でした。

キーワード検索では4件しかヒットしませんでしたが、実際は未経験で働いている人も多いので、そこまでヒット数が少ないことを気にする必要はありません。
【シニア向けの求人】
海外就職は30歳までとよく耳にしますが、中国では管理業務が求められ30歳以上の人も多く活躍しています。
中国の求人ではメーカーでの工場長、品質管理の求人をよく見かけます

現地採用として働くのに、年齢は気にする必要はありません。
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求人で絶対に確認すべき点【給料と福利厚生】
中国の求人サイト上で必ず確認すべき事項があります。
入社後にトラブルに発展することが多々発生するので、「給料」と「福利厚生」については面接時にしっかりと確認しましょう。
今回は求人で確認すべきポイントとその中国での現状をお伝えします。
【給料】
給料で確認すべきポイント!
1年目、2年目、3年目とどれくらい給料がアップしていくのか面接時に確認しましょう。
(給与交渉しないと基本的に基本給は上がりません)
まずは、上海での業種別の給料を紹介しますので、目安にしてみてください。
上海現地採用の給料情報6選
- メーカー 10,000元~20,000元/月(約170,000円~340,000円/月)
- 物流 14,000元~25,000元/月(約224,000円~400,000円/月)
- IT 15,000元~25,000元/月(約240,000円~400,000円/月)
- コンサル会社 15,000元~25,000元/月(約240,000円~400,000円/月)
- 商社副総経理(副社長) 22,000元×28,200元/月(約352,000円~451,000円/月)
- メーカー開発責任者 28,200元~70,000元/月(約451,000円~1,120,000円/月)
①メーカー 10,000元~20,000元/月

②物流14,000元~25,000元/月

③IT 15,000元~25,000元/月

④コンサル会社 15,000元~25,000元/月

⑤商社副総経理(副社長) 22,000元~28,200元/月

⑥メーカー開発責任者 28,200元~70,000元/月

現在上海の現地採用の給料は最低10,000元/月、多くて15,000元/月が相場です。
家賃手当がなく10,000元以下/月の求人だと上海での生活は困難になります。
上海の現地採用者が住む家賃の相場3000元~3500元
上海の生活費はこちらの記事で確認できますので、給料と見合わせながらどの程度の生活レベルになるか想像することができます。
【福利厚生】
福利厚生も中国で働く場合には面接時に確認する必要があります。
特に注意するのは「住宅手当」と「残業代」です。
住宅手当と残業代の有無で生活レベルが大きく変わってきます。
ココが注意点!
住宅手当や残業代は求人サイトには掲載されていない場合がほとんどです。
特に住宅手当については面接時に求職者から要望を出すのが当たり前ですので、必ず面接時にはチェックしましょう。
中国現地採用の福利厚生の現実についてさらに詳しく知りたい方向け。
【その他】
本社採用はあるの?
→メーカーなどでは2、3年働くと駐在員と同じ本社採用扱いにしてくれるところがあります。給料もアップして、手当もよくなるので、確認してみましょう。
試用期間は?
→中国では試用期間の急な延長や試用期間中にクビになることが本当に存在します。
試用期間から正社員になるプロセスもしっかりと確認しましょう。
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求められる日本人の人物像【長期で働けて、ストレス耐久のある人】
日本人として中国で働く上で必要とされている人材は長期で働ける人とストレス耐久のある人です。
【長期で働ける人】
→独身者や中国人と結婚している人は日本に帰国する理由がないので、採用側も長期的に働いてくれる可能性があると思い採用されやすいです。
【ストレス耐久のある人】
→日本とは仕事環境が異なり、中国人と一緒に働かなくてはならないので、日本では考えられないことが頻繁に発生をします。
トラブルが発生した時にはストレスを感じるかもしれませんが、そのストレスに耐えられるような人でないと中国で働くことは難しいです。
給料額によっても中国で求められている人物像はもちろん異なります。
【月給10,000元~15,000元の人】
よって、このような人たちには日系企業の開拓が求められています。
中国語をマスターして中国企業の開拓までできると給料アップの可能性があります。
この月収の人物像は、中国が好きで、チャレンジ精神があり、安い給料で働けるような人です。
【月給20,000元以上の人】
会社の責任あるポジジョンを任されるので、中国語はもちろんビジネスレベルで、業務上での専門知識が求められます。
優秀な人材であることはもちろんのこと責任感があり、トラブル発生時に現地スタッフと共に解決できる人が求められます。
現地採用として、給料をアップさせるには現地での経験値も必要とされます。
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アドバイス
これまで中国の求人サイトと求められる人物像について解説してきました。
求められる人物像をしっかりと把握して、求人サイトを見極めることはとても大事です。
入社後のミスマッチにも発展します。
求人サイトに掲載されている内容を全て真に受けてはいけないですし、求人サイトに掲載されている内容が全てではありません。
中国特に上海では日本での留学経験のある中国人が起業した会社で、日系企業相手に商売をしている会社がたくさん存在していて、日本人の求人は沢山存在します。
そのような会社はリクルートなどの日本の大手サイトでは募集していないので、現地上海に行かなくてはこのような求人を知ることはできません。
中国で現地採用として働くチャンスは誰にでもありますので、是非チャレンジしてみてください。
最後に!
自分がどのような業種、どのような職種に向いているのか悩んでいる人は適正診断を受けてみるのいいかもしれません。
何かヒントを得られるかもしれません。
現地採用の悩み事はこちらのページより全て解決できます!
以上です。
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