
中国人との大きな商談がある。中国人を接待しなければならない。
中国で働くと不安が絶えません。。。
この記事を書いた人
✔中国で5年目の現地採用者
✔スペックは低いが、海外転職に成功した人
この記事を読むと、中国ビジネスマナーを理解でき、中国転職や中国人とのビジネスをする不安が解消されます。
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中国のビジネスマナー
中国で中国人とビジネスをしてきた体験談をもとに、中国のビジネスマナーを以下の項目で紹介していきます。
- メール
- 服装
- 初対面
- 商談
- 食事+接待+宴会
- お金
- タブー
メール
中国では、メールは使用せずにWeChat(チャットアプリ)を使用します。メールだと中国人はうんざりしてしまいます。
中国人にストレスを感じさせないためにもチャットアプリで要件だけを伝えることへの抵抗をなくしましょう。いつまでも日本式のメールで宛名+挨拶文を送っていると受信した側にも迷惑をかけてしまいます。
WeChatでのやりとりで絵文字や音声メッセージで毛嫌いされることは基本ありません。
ココがポイント!
中国での連絡手段は電話やメールではなくWeChatを使用しましょう!しかし、相手や状況に合わせて連絡手段を使い分ける必要があります。
服装
中国ビジネスでの身だしなみは日本と基本的には同じです。
- 特徴的な髪型をしない
- 体臭がしない
- アイロンをかける
- 靴を磨く
スーツを着用しなくても特に問題はありませんが、人前に立っても恥ずかしくないカジュアルな格好を心がけましょう。
ココがポイント!
服装は日本より包容力があるので、日本の常識があれば問題はありません。
初対面
初めて中国人とビジネスをする人は緊張するはずです。そこで初対面のときに注意すべき点を紹介していきます。
・挨拶
日本のように頭をペコペコ下げる必要はありません。こんちには・你好(ニーハオ)と挨拶をして笑顔をふるまうだけで十分です。初対面でなければお久しぶり・好久不见(ハオジオブージエン)と挨拶をすればいいでしょう。
・握手
中国人の中には初対面の挨拶で握手をする人がいます。私の経験では10人に1人ぐらいの中国人が初対面時に握手を交わします。しかし、男女間での握手には注意が必要です。また、ハグの文化はないことも覚えておきましょう。
・名刺交換
名刺交換するビジネス文化は中国にもあります、名刺の渡し方は日本と同じです。しかし、一部の人は名刺を持ち合わせていなく、WeChatの交換を求めてくることがあります。中国人とビジネスをする際は携帯を常備しておきましょう。
ココがポイント!
中国では初対面時にはフレンドリーに対応をして、相手によって少し対応を変えなくてはいけません。
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商談
中国人と商談をするときに注意すべき点について紹介していきます。
・アポ取り
中国ではテレアポをしてみたり、メールを送ってみたりしても日本以上にアポはなかなか取れません。
WeChat(チャットアプリ)でのアポ取りが基本です。そのためWeChatで友達申請をして承認してもらえると確実にアポは取れるでしょう。名刺にWeChatのアカウント名が記載されていたり、携帯番号がWeChatにリンクされていたりするので、簡単に先方のWeChatを知ることが可能です。
知り合いから先方のWeChatを教えてもらうのは一番いい方法です。紹介ですと先方も承認してくれます。中国では紹介してもらいWeChatでアポを取るのが基本です。
・時間概念
アポの時間については、お昼前後は避けましょう。中国人にとってお昼時間はとても重要です。日本人ように今日は忙しいから菓子パンだけに済ませるなどはありえません。職場でもお昼前になると中国人スタッフが待ちきれず騒ぎ出すのに驚くかもしれません。
中国人は、『待つ』ということに対しては非常に柔軟です。訪問してくるお客様を催促することは無礼だと考えているので、遅れてくることも想定内です。
商談時間については、相手を不快にさせない程度にして雑談は日本より少な目を心がけましょう。
・交渉術
こちらから提案する場合、提示金額は高めに伝えましょう。どれだけ製品の質やサービスの良さを理解しても値下げを要求してきます。どうしても下げられない場合、支払い方法や提供する量で妥協してもらう必要があり、あなただけ特別ですと思わせる必要があります。
ココがポイント!
中国でのアポ取りはWeChat!時間概念や交渉術は中国人と日本人の考え方は違うことを念頭に入れておきましょう。
食事+接待+宴会
中国ビジネスにおいては、商談だけではなく、会食の場面も良い関係性は築くためにとても大事です。中国マナーを知らないとあなたの行動はマイナスポイントになるかもしれません。
・会食での基本マナー
☑お酒は注がれたら飲み干す
→日本では注がれても少し口にすればいいのですが、中国では飲み干すのが基本です。たばこも同様に差し出されると、喫煙者の場合は自分のたばこを取り出そうとせず、ご厚意に甘えて受け取りましょう。
☑ご飯は少し残す
→完食するとおかわりを要求していることを表しますので少し残す習慣があります。しかし、中華料理は一皿がとてもボリュームがあるため意識しなくても残してしまいます。
☑座席はお客さんが一番奥で、入り口はホスト
→日本と同じですね。
☑ビジネスの話はしない
→私は中国人の副総経理に何度も食事に誘われましたが、会食の場で仕事の話は一切したことがありません。
・支払時
領収書のチェックはしないようにしましょう。中国ではケチっぽく見られます。
最近ではテーブルのQRコードから注文をして、電子決済をするところが増えたので会計で間違えが発生する心配もないでしょう。電子決済なので現金を出さなくても、ホスト側がスマートに支払いができます。
基本割り勘はなく、誘った方がお金を支払います。年齢の近い同僚なら割り勘でもいいでしょう。日本のように財布を取り出して支払うそぶりをする必要はありません。中国人のメンツを潰すことになるので、次回は私が支払いますと伝えたり、お土産を渡したりするといいでしょう。
ココがポイント!
ホスト側のおもてなしが過剰に感じるかもしれませんが、ご厚意に甘えましょう!
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お金
仕事をする上で重要なお金に関しても紹介をしていきます。中国人は給料をお互いに見比べるなどすごいオープンです。
・ボーナス
中国では基本春節休み前に会社からボーナスがあります。そのボーナスで家族にお土産を買って帰省します。
・お年玉
ボーナスとは別に、春節中には管理職から部下にお年玉を渡す風習があります。日頃の感謝を伝えるものなので金額は数十元(数百円)で大丈夫です。
・給料
中国人は他人の給料が気になり、時にはお互いに給料を見せ合います。
ココがポイント!
ボーナス、お年玉、給料は日本人でも気になるはず。中国人から質問をされると柔軟な対応をしましょう。
タブー
中国ビジネスにおいてやってはいけないマナーについて紹介していきます。
・面子
中国人の面子を潰してはいけません。ビジネスにおいてミスが発生をすると注意をしなくてはいけませんが、会議中や人前で注意すると面子を潰すこととなり逆効果です。しかし、中国人の中には回りくどい言い方よりその場ではっきりと言ってもらった方がいい人もいますので、注意の仕方は人それぞれです。
日々コミュニケーションをとりながら、メンツを潰さないスマートな注意の仕方が求められます。
・女性への接し方
中国では男女平等の考え方は日本より強く、同一労働同一賃金と考えられています。アルバイトやパートという概念はありません。
女性の社会進出率は高いので、女性に対しても男性同様に評価をする必要があります。
・プレゼント
プレゼントは気持ちが伝わればいい物ですが、中国ではタブーとされるプレゼントがあります。
例1:钟(zhong) 時計 → 终(zhong) 終わり
例2:伞(san) 傘 → 散(san) 散る
このように中国語には同音語が多数存在します。同意語によって購入したプレゼントが違った意味を成す場合もあるので気をつけましょう。購入前にはネットや中国人の友人に確認することをオススメします。中国にはない日本ならではのプレゼントは喜ばれます。
・呼び方
中国人の呼び方にもマナーがあり、注意が必要です。
・ビジネスにおいて役職のある人→苗字+役職
・役職が不明の人→男性:苗字+先生(xiān sheng)、 女性:苗字+女士(nǚ shì)
友人など親密な関係の人に対してはフルネームやニックネームで呼びます。
・手紙
手紙の宛名の書き方についてもマナーはあります。
・男性はフルネームor苗字+先生or苗字+役職
・女性はフルネームor苗字+女士or苗字+役職
30歳以下の女性に対しては女士ではなく小姐(xiáo jie)を使う人もいます。
中国についてもっと詳しく知りたい人はこちら
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海外と日本のビジネスマナーの違い
世界的にみて日本のビジネスマナーは異常だと思われています。そこで日本のおかしなビジネスマナーを紹介していきますので、今後海外で働く機会がある人は以下の日本のビジネスマナーは通用しないことは理解しておきましょう。
☑スーツを着用
日本では夏でもスーツを着用して、ネクタイを締めています。
海外ではクリーニングに出したり、靴を磨いたりする手間が日本より省けるはずです。
☑上司より先に退社できない
日本では基本的に部下は上司より先に仕事を終わることはできません。
海外では残業の概念が日本よりないので全員同じ時間に退社できるはずです。
☑メール
日本ではある程度のフォーマットが存在をして、用件を伝えるだけなのに時間を要します。
海外では要件を伝えるだけで十分です。挨拶やお礼までしているとお互いの時間を奪うことになってしまいます。
☑表敬訪問
日本では年始の挨拶回り、年賀状、お歳暮、日々の営業挨拶などの表敬訪問があります。特に商談がないのであれば相手の時間を奪うことになります。
海外では表敬訪問はなく、仕事で成果を出すことによっていい評価をお客さんからもらいましょう。
海外で通用しなかった日本のビジネスマナー【私の経験談】
日本では5年間働きましたが、そのときに学んだ日本のビジネスマナーが海外で通用しなかった例を紹介します。
☑翌日にお礼を言う
日本では翌日にお礼のメールをしていました。しかし、中国ではその時にしっかりとお礼を伝えましょう。翌日にメールを送っても相手の時間を奪うだけです。
☑時間厳守
待ち合わせ時間に遅れることは日本より多いでしょう。海外では時間にうるさくないので約束の5分ぐらい遅れるのであれば特に連絡をする必要はありません。
中国のビジネスマナーなら臨機応変に対応できそうと思った人はこちらの記事!
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