中国旅行で上海を訪れる人は多いでしょう。
上海だけでは物足りない人のために、上海から高鉄(新幹線)を利用すると約1時間15分、90元(1440円)で行ける観光スポットの紹興を紹介します。
紹興とはどんな街
紹興は浙江省に位置する比較的小さな町で、一番有名なのは米を原料とする紹興酒(中国語では黄酒)です。
また運河も有名で、八字橋は大運河の構成要素として世界文化遺産にも登録されました。
上海から高鉄を利用するとまず紹興北駅に到着します。市内観光地までは約25キロですので、市内まではタクシーを利用して、
中国黄酒博物館
一番最初のおすすめスポットは中国黄酒博物館(中国紹興酒博物館)です。
2007年開館しました。
入場料30元を支払うと入場券と試飲券をもらいます。
試飲券で4種類の紹興酒の中から2種類選び、飲み比べができます。おつまみでソラマメもついてきます。
私は友達と二人で訪れたため、互いに違う種類を2種類選び、4種類を飲み比べすることができました。
紹興酒の味は甘かったり、すっぱかったりして種類が豊富です。
また後味がさっぱりしたものからとろみのあるものまであり、いろいろな味を楽しむことができます。
中華料理に合うように作られている感じがして、中国人が紹興酒を好む理由が分かってきたような気がしました。
試飲する場所の隣には売店もあるので、気に入ったら記念に買ってみましょう。
館内は紹興酒の製造方法や各メーカーのパッケージなどの見学ができます。
やはり共産党だからなのかパッケージはどのメーカーも赤を基調にしているところが多かったです。
地下には紹興酒の貯蔵庫があり、年号別に保管されていました。
何年も寝かせて、熟成されているのでちょっときついカビ臭がしました。
中国ではどこの観光地にいっても中国人でいっぱいですが博物館には数人のグループしかいませんでした。
やはり中国人は自然や体験型のイベントにしか興味がないといわれているように、博物館には興味がないのでしょうか?
八字橋
次に紹介する石橋の八字橋は世界文化遺産に登録をされています。
観光地化されていなく売店や勧誘もなくゆったりとした時間を過ごすことができます。
ま水路の両脇には長居があり、住民の生活も垣間見ることができます。
中国で最も古い立体の高架橋とも言われております。
雨で増水した時に浸水しないかどうか少し心配です。なぜ心配するかと言いますと、このタイミングで大雨が降ってきたからです。
水はけがとても悪いので靴がびちょびちょになったため、サンダルを購入しました。
無駄な出費となってしまいました。
運河沿いの街並みはとてもきれいで、さすが水郷の街と言われているだけあります。
市内には29の川が流れており、総延長は60キロを超すようです。
魯迅故里
次に紹介する魯迅故里は魯迅の実家を利用したもので、敷地内には魯迅の作品や少年時代に学んだ教室があります。
文豪魯迅の代表作には阿Q正伝や狂人日記があります。魯迅は日本にも縁があり、日本に留学経験があります。
入場料は無料で、市内の中心に位置しアクセスが良いからなのか観光客でごったがやしていました。
また上海には魯迅故居があり、55歳で亡くなるまでの3年半を過ごした家です。
当時のままの状態で保存をされていて、近くには魯迅公園もありますのでこちらも一度訪れてみるのもいいでしょう!
倉橋直街
最後に紹介するのは倉橋直街です。
ここは、ユネスコ文化遺産保全のための太平洋遺産賞を受賞しています。
水路が通っており、伝統スタイルを残す路地には茶館や紹興酒を販売しているお店などが並んでします。
食べ歩きや買い物にぴったりのところです。
半日もあれば十分観光できました。
そのあとはタクシーに乗り、紹興北駅まで戻り、上海に帰りました。上海とは違う中国の一面を垣間見ることができるでしょう。
紹興は杭州と寧波の間の都市ですので、時間に余裕のある方は、どちらかの街を一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。