上海から蘇州へ観光に行く人、ビジネスで行く人も多いでしょう。
上海から蘇州への移動方法は新幹線で行くことをおすすめしますが、初めて中国の新幹線を利用する人には分からない事が多いと思います。
今回は上海から蘇州行ったときの様子を記事にしてみましたので、是非参考にしてみてください。
中国では新幹線のことを高速鉄道と言います。
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上海から蘇州への行き方
上海から蘇州へのアクセスで一番お勧めするのは中国の新幹線です。
上海駅から新幹線に乗車すると蘇州駅に到着します。
上海市内から地下鉄で上海駅へ行くのも、蘇州駅から地下鉄で蘇州市内まで行くのもとても近いです。
上海の各新幹線駅と市内中心の位置関係は上海の地下鉄マップからご確認ください。
上海に新幹線の駅は3つ、蘇州にも新幹線の駅は3つあるので、出発駅と到着駅は事前に確認しておきましょう。

上海虹橋駅と上海南駅からも蘇州へは新幹線を利用していくことができます。
上海虹橋駅での新幹線の利用方法
上海虹橋駅での新幹線の利用方法
上海南駅でのしんかんせんの新幹線の利用方法
蘇州の各新幹線の駅と市内中心の位置関係は以下の蘇州の地下鉄マップからご確認ください。

上海駅から蘇州駅までの時間は新幹線で約25分です。
上海と蘇州の位置関係を示した地図です。
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上海駅での新幹線の切符の買い方
中国の新幹線の切符の買い方は日本と異なりますので、写真を使いながら丁寧に説明していきます。
上海駅では北広場(铁路上海站北广场)と南広場(铁路上海站南广场)で切符を購入することができますので、2カ所での切符の買い方を説明していきます。
北広場の切符売り場への行き方【おすすめします】
以前までは北広場には自動券売機しかなく、身分証明書を持っている中国人のみが切符を購入することができました。
日本人を含め、外国人は窓口のある南広場でしか購入することができませんでした。
しかし、2020年7月26日現在では北広場にも窓口が設置されているため、日本人でもチケットを購入することができます。
それでは、地下鉄上海駅の改札口を出て、北広場の切符売り場まで行く方法を説明していきます。
地下鉄の改札口を出ると案内掲示板があります。
北広場(铁路上海火车站北广场)に行くために右に向かいます。

铁路上海火车站北广场と書かれた左へ進んでいきます。
案内の矢印に従って30mほど進み、エスカレーターを上ると1番出口に到着します。

1番出口にも案内看板がありますので、铁路上海站售票处(切符売り場)と铁路上海站北广场进站口(北広場搭乗口)を目指します。

1番出口のところの案内看板の示す通り左を向くと建物が見えます。
下の画像の薄い茶色の建物が切符売り場です。

切符売り場(铁路站售票处)入口の様子です。

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南広場の切符売り場への行き方【おすすめしません】
地下鉄の改札口を出ると案内があります。
南広場(铁路上海火车站南广场)に行くために右に向かいます。
ここまでは北広場に行くときも同じですね。

南広場に行くために2番出口に向かいます。

2番出口まで約300mほど直進します。
铁路南广场と書かれているほうへ進んでください。

2番出口に到着すると案内が見つかります。
切符売り場(铁路上海站售票处)に 向かうために地下道を通ります。

切符売り場(铁路上海站售票处)に行くには、左右どちらに進んでも構いません。

今回は、矢印の右側のルートを進んでみることにしました。
10mほど直進するルートとなっていて、上りのエスカレーターがあります。
このエスカレーターを上ると左側に切符売り場があります。

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実際に切符を買ってみた
今回は北広場での切符の買い方をお伝えします。

外国人は窓口に並んで新幹線の切符を買いましょう。
緑色で「售3日内全国各站车票(3日以内に全国各地で利用できるチケット)」と書かれた窓口の列に並ぶと切符を購入することができます。
赤色で「停止售票(チケット販売停止)」と書かれた窓口には並ばないようにしましょう。
チケットをサイト等から予約済みの人も「售3日内全国各站车票」の列に並び、スマホの予約画面や控えを見せてチケットを購入しましょう。

チケットをキャンセルするときには、緑色で「退票」と書かれた窓口の列に並び、その旨を伝えましょう。

行先を文字で書いて知らせる場合は、中国語表記で書く必要があります。
例えば蘇州なら「苏州」と書かなくては伝わりません。
発音もソシュウではなく、「スージョー」と伝えましょう。
上海駅発の新幹線なら全て蘇州駅に到着します。
行先だけを伝えると、約1時間後に出発する高速鉄道の2等席(指定席)を発券してくれます。
英語も基本的に通じるので、切符を購入できます。
中国の高速鉄道には自由席はなく、すべて指定席です。
しかし、指定席がすべて購入されて満席の場合、无座(ウーズオ)というチケットが存在します。
これは指定席に何らかの理由で乗客がいないときに座ってもいいというチケットです。
空席の指定席が見つからなければ立たなくてはいけません。
希望の時間に席がないと言われたらり、明らかに遅い出発時刻を勧められたりされた場合は可以无座(クーイーウーズオ)と伝えましょう。
以下の中国語での言い方も役に立つので覚えておきましょう。
通路側の席をお願いします→靠走道的座位(カオゾウダオダズオウェイ)
窓際の席をお願いします→靠窗的座位(カオチュアンダズオウェイ)
しかし、おそらく発音しても伝わらないので、英語や中国語に自信がない方は、紙に書いて伝えることをおすすめします。
それが手間と思うのであれば、座席の指定をするときは、アプリでチケットを購入することが賢明でしょう。
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切符購入時の注意すべき2点
中国の長期休暇である春節(だいたい1月24日~2月2日まで)と国慶節(だいたい10月1日~10月8日まで)には、なるべく高速鉄道を利用するのは控えたほうがいいです。
なぜなら、春節と国慶節は実家に帰省する中国人が多く、かなり混雑していてチケットが購入できない可能性が高いからです。
中国人の文化や習慣について知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
中国では毎年12月に来年度の春節と国慶節の休日が政府から発表されます。
毎年休日は変わるので、12月になったら「中国 202〇年 カレンダー」と検索すれば正確な日にちを調べることができます。
春節の人口大移動が開始!今日の上海虹橋駅の様子は?
2020年春運初日、上海の各鉄道駅の出発旅客数は、推計で平日より10万人増の約39万人に達した。駅別では上海虹橋駅が22.3万人、上海駅が11.0万人、上海南駅が5.5万人となった。
日本人は自動券売機でチケットを購入することができないので、売り場の窓口で購入する必要があります。
時間帯によっては、最悪の場合、窓口が開いていない可能があることも考えておきましょう。
早朝や深夜にチケットを購入する場合はとくに要注意です。
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上海駅での新幹線の乗り方
北広場で切符を購入すると外に出て、搭乗口に向かいましょう。
切符売り場を出て、搭乗口(铁路进站口)に行くため左に向かいます。
案内掲示板の「铁路进站口」と書かれた方へ進んでください。

安检口(セキュリティーゲート)を通過します。

セキュリティーゲートでは、身分証明書をもっている中国人しか自動改札口を利用することができません。
外国人は画像中央右のスタッフに、パスポートと切符を見せてセキュリティーゲートを通過します。

空港同様に手荷物検査を行います。

高速鉄道の規約によると以下の物品の持ち込みは禁止されているようです。
- 危険物(ナイフや銃など)
- 爆発物
- 動物
- ライター
- ムースやヘアスプレー(120mlまで)など
高速鉄道の持ち込み禁止物は飛行機の手荷物検査と同じ基準で考えていいでしょう。
しかし、空港より高速鉄道の手荷物検査の方が緩いです。
危険物、爆発物、動物は持ち込みを禁止されますが、ライター、ムース、スプレーなどは簡単に持ち込めます。
時々手荷物検査に引っ掛かり検査官に止められる人を見かけますが、バックを開けて物品を見せれば空港のように没収されることはありません。
荷物検査を通過したら、目の前の電光掲示板で自分が乗車する車両番号を確認しましょう。
私のチケットの場合、車両番号は「G7084」でした。

電光掲示板を見ると、候车室(待合室)は7と掲示されています。

日本の新幹線とは違い、中国の新幹線には候车室(待合室)があります。
待合室は以下の写真のようなロビーになっており、列車の到着待ち(候车)なのでたくさんの人が待機しています。





電光掲示板が青い文字の正在检票(搭乗手続き開始)になったら、ホームに降りるためにゲートに向かいましょう。
出発時刻の15分前くらいに候车から正在检票の表示に変わります。

外国人はパスポートと切符を用意して、スタッフのいる列に並びます。

ちなみに中国人は自動改札口で身分証明書をかざして通過できます。

日本の新幹線のように、ホームの乗り場に車両の到着位置の案内があるわけではないので、電光掲示板で確認をしてください。


到着した車両からも車両Noを確認することができます。

过道は通路側という意味です。

車内の様子は広々として綺麗です。

車両によっては、コンセントがあって充電ができるようですが、今回乗車した車両にはコンセントがついていませんでした。

到着駅が近づくと、車内の電光掲示板に案内が表示されるので確認しましょう。
蘇州の中国語表記は「苏州」です。

英語では「Suzhou」と表記されます。

これで無事に上海駅から蘇州駅まで到着できると思います。
上海駅の地下鉄の改札口を出て新幹線に搭乗するまで15分程かかるので、初めての方は30分程余裕を見ていれば問題なく乗車できると思います。
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中国新幹線の時刻表と料金の確認方法
時刻表と料金は「Trip.com」で調べるのをおすすめします。
Trip.comからはチケットの予約もできます。
時刻表の確認方法は以下の通りです。
- 「高速鉄道のみ」にチェックを入れる
- 「下車駅」をタップする
- 「蘇州」を選択する

「高速鉄道のみ」にチェックを入れ、下車駅に「蘇州」を選択したら、次は「往路」と「復路」の希望日を選択します。
「列車番号」は空白のままで問題ありません。
最後に検索マークの虫眼鏡マークをタップします。

絞込検索や日時の再設定も可能です。

所要時間が30分以上かかる場合の鉄道を選択した場合は、途中停車するので「車両No」をタップすると停車駅と停車時刻を確認できます。
例:所要時間38分の場合
上海駅
↓12分
南翔北駅
↓15分
昆山南駅
↓13分
蘇州駅

上海-蘇州区間は1時間に10本ほど運行していますが、上海出発駅と蘇州到着駅はそれぞれ3つありますので注意しましょう。
ちなみに現地の窓口でチケットを購入すると、上海虹橋駅-蘇州駅区間の値段は34.5元です。
それ以外の区間の上海駅-蘇州などの値段は39.5元です。
上記のサイト(Trip.com)は手数料(1枚152円)も含まれています。
窓口でチケットを購入場合:約632円(39.5元)
Trip.comでチケットを購入した場合:751円
→約119円 窓口でチケットを購入した方がお得

ちなみにTrip.comの手数料は1枚あたり152円ですので、二人の場合は152円×2人=304円です。

最後に蘇州観光のオススメのスポットと日帰りモデルコースをまとめた記事ですので、蘇州観光に行く際は是非参考にしてみてください。
蘇州観光日帰りのおすすめモデルコースの紹介【ローカルお菓子も堪能】
以上です。
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