将来は中国で働きたいが、就職後に転職せざるを得ない状況になったらどうしようかと心配している人もいるのではないでしょうか?
【結論】
中国での転職は日本人にとっては簡単です!
日本で働いているとなかなか手に入らない生の中国の転職情報を現役の上海現地採用者が発信していきます。
- 中国での日本人の転職事情は?
- 中国で日本人が転職する原因
- 中国企業に転職するとは?
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中国での日本人の転職事情は?
中国では日本人にとって売り手市場であり現地採用でも駐在員でも簡単に転職が可能です。
さらに、中国語が話せなくても日系企業が多く進出しており求人も多いので、転職でキャリアアップに成功した人も多く見かけます。
中国で働いている日本人のほとんどは転職経験があり、強者は10回以上あります。
日本だと転職回数の多い人は職場に適用できない人などとレッテルを張られることはありますが、ここは中国ですのでそのようなことはありません。
経営者も従業員が転職することは自分の会社に魅力がなかったと考えますし、転職は当たり前の文化があります。
現地採用の転職理由【給料アップ】
現地採用は給料が低いので、少しでもいい環境を求めて転職活動をします。
営業などをしていると転職先の会社を紹介してもらえることもあります。
とてもオープンな感じですので他社の給料や福利厚生などの情報が入ってくるので他社との比較がしやすい環境です。
現地採用の手当は悪いため、環境のいい会社を見つけるとすぐに転職する傾向があります。
駐在員の転職理由【帰任したくない】
駐在員の中には中国で新たな挑戦をしたいと思い、転職活動をする人がいます。
駐在員は会社から帰任命令があると日本に帰国しなくてはいけません。
しかし、中国でまだまだ働きたいという理由から駐在員は中国で転職活動をします。
そのほとんどが、中国で知り合った友人に職を紹介してもらい役職のある立場で転職する人が多いです。
一部の人は起業をします。
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転職回数は多い
中国で働いている50%の日本人は一度は中国国内で転職経験があると思います。
私の勤めている会社も入れ替わりがとても激しいので、3年半働いて多くの人を見てきました。
そこで同僚が会社を辞めて転職した事例を紹介していきます。
<A社を私が働いている会社とします>
転職回数1回
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中国で日本人が転職する原因は?
中国で就職したもののやはり転職を考える人が大勢います。
その原因は日本で働いていた時と同じ原因であったり、中国特有の原因であったりさまざまです。
これから私と同僚が中国で転職を考える原因となったことを紹介していきます。
【自分が転職を考えることになった原因】
1度目は人間関係
元旦と中国の旧正月で続けて有給休暇の申請をすると日本人上司から先月も有給休暇の申請をしたのでダメと言われました。
しかし、上司自身は続けて有給休暇を取得をしています。
中国まで来て理不尽なこと言われ、ばかばかしくてやめようと思い転職を考えるようになりました。
しかし、3カ月もしないうちに上司が辞めていったので転職活動は一旦やめました。
日本から中国に来る一部の人は癖があったり、良識にかけたりするような人が多いのも現実です。
現地採用は基本転勤はないので、職場の人間関係が悪化すると少しやめたくなってしまいます。
2度目は会社に対しての不信感
私がミスをしてしまい、小さな損害が発生してしまいした。
その損害額を自腹を切れと中国人の副総経理から言われました。
理不尽なこともあり、会社をやめて転職しようと思いまいしたが、少額の罰金だったので諦めて支払いました。
意外と時間が経つと気にしなくなってしまいます。

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【同僚が転職を考えることになった原因】
以下の写真は同僚から送られてきたメッセージです。

他の営業所で働く同僚のオフィスの印刷機が壊れたのですが、会社のトップから業績が悪いので修理はしないと言われたそうです。
あと2か月で会社を辞める予定なので、修理も安いプリンターを自腹で買うのもあきらめるとの内容です。
会社のトップからこのようなことを言われると仕事のモチベーションも下がり、転職を考えますよね。
転職は当たり前!
中国で転職は当たり前です。
中国人は基本的に入社する前に何年契約との話があります。
日本人は基本的に何年契約との話はしませんが、一部日本人はそのような契約をして更新時に転職をする人や更新できない人がいます。
また、日本より理不尽なことは多いので転職をしてよい環境を探す傾向があります。
転職が多いからという理由で偏見を持たれることは中国ではなく、転職は当たり前なので、よい職場を探すのも中国ではいいかもしれません。
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中国企業に転職するとは?
中国企業に転職することはどういうことを意味しているのかについて紹介していきます。
日本と比較しながら中国で働くという現実を知ってください。
中国企業に転職する前に考えなくてはいけないこと。
中国に就職するとは
リスク
①雇用リスクがある
日本企業では終身雇用制の考え方は未だに根付いており、正社員として入社すると解雇されることもなく、退職するまで仕事ができなくても雇用してもらえます。
しかし、最近日本でもコロナの影響で早期希望退職者を募ったり、リストラされるている記事をよく見かけます。
一方、中国はコロナ以前より会社の業績が悪いとクビになったり、営業マンであると成績が悪いとクビになったりすることは多々あります。
コロナの影響で契約更新ができなくて会社を辞めていく中国人は多いが、自分も住まいの契約更新が迫ってきている。。。大家はなんといってくるのだろうか?
— 上海『NOW』 (@tapiokakundayo) January 16, 2021
日本人でも中国ではそのような扱いをされる可能性があるということを念頭に入れておきましょう。
②インセンティブに差がある
特に中国で営業マンだとインセンティブに差があり、ストレスを感じ落ち込むというリスクがあります。
私の会社ではインセンティブで営業マン同士で約1万元(約16万円)/月も差が開くことがあります。
同じ役職で同じ仕事をしているのにこんなに差が開くと精神的にきつくなります。
③日本に復帰しにくい
中国企業に転職をすると働き方や仕事に取り組む姿勢など変化が起こります。
仕事のやり取りは簡潔化する、仕事よりプライベートを重視する、など考え方が変わり、日本人的な感覚がなくなり日本で復帰するのが難しくなるリスクがあります。
また、中国の文化や習慣にも触れることでそれが当然のように思えてきて日本での生活も難しくなります。
給料
基本的に中国企業に転職すると手取りは多く感じるかもしれません。
しかし、福利厚生がなく実際に手元に残る金額は日本より少なくなると考えるといいでしょう。
私の場合、日本で働いていた時と中国で働いていた時の手取りを比較すると8万円程中国の給料の方が多いです。
しかし、日本で働いているときは家賃補助、光熱費など会社もちで、国民年金、厚生年金も納めての手取りでしたので、総額で考えると日本で働いている方が多くもらっています。
ビザ
中国で就職するためには就労ビザを取得しなくてはいけません。
1点注意点があります。
中国での転職は当たり前とお伝えしましたが、1年未満で転職をする場合は、次の会社に就職するときの就労ビザの申請が厳しくなっているとのうわさも聞きます。
中国ならではですが、転職先の会社であったり、ビザ代行をしている業者であったりお願いするところで就労ビザの取得可否があるので、一度取得できなかったらといってあきらめることはやめましょう。
中国の企業に転職を考えている人は最短の失敗しない転職方法を参考にしてみてください。
現地採用の悩み事はこちらのページより全て解決できます!
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