日本を脱出して海外で働きたい人も多いのではないでしょうか?
海外で働きたい気持ちはあるが、自分自身がどこの国で働きたいのか分からない人もいると思います。
そこで、今回は中国で働くイメージや中国で働くための条件を中心に紹介していきたいと思います。
上海で中国系企業で働いて4年目になる私が体験談をもとに以下の内容について説明していきます。
- 中国で働くとは
- 中国で就職するとは
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中国で働くとは?
中国は世界経済大国であり、変化がとても早く、働く上ではとても刺激のある国です。
また、国土が広大で人口も世界一なので地域によって性格や考え方も違い、働く上でとても難しい国でもあります。
しかし、中国に身を置いて働くことは将来キャリアを積んでいく上できっと財産になると思います。
中国で働くことについて紹介する内容は以下の6点です。
②中国で働くリスクは
③新卒でも中国で働けるのか
④中国で働くための日本人のビザの条件は
⑤中国で働くための資格やスキルは
⑥中国で働く時間や休日は
中国で働くメリットは
先日、中国で働くメリットを考えてみてツイートをしました。日本では経験できないことがここ中国にはあると思います。
中国で働くメリットを考えてみました。
・中国の働き方を学べる
・勉強会に気軽に参加でき教養を身につけられる
・出会いが多い
・将来性があり、刺激がある
・転職が簡単
・中国語を習得できる
中国で働くことで自分のキャリアアップはでき
ているのだろうか?#現地採用 #中国— 上海『NOW』 (@tapiokakundayo) December 19, 2020
メリットについて以下の5点を紹介していきます。
- 中国の働き方を学べる
- 教養を身につけられる
- 出会いが多い
- 刺激がある
- 転職が簡単
- 中国語を習得できる
中国で働くメリットの1つ目は、中国の働き方を学べることです。
→日本での働き方が全てではありません。
日本とは全く異なるお隣中国の働き方を知ることでビジネスの幅を広げることができます。
中国で働くと中国人と共に働いたり、クライアントが中国人であったりするので、中国人が求めるものや考え方が自然と理解できます。
将来日本でも中国人とビジネスをする機会は必ず増えるので中国式の働き方を知ることはメリットとなるでしょう。
2つ目は、教養を身につけられることです。
→展示会、セミナー、勉強会などが中国各地で頻繁に行われていて、無料で参加できます。
啓蒙活動にもいいですし、中国事情の勉強をすることができます。
中国で発行されている経済誌BizCHINAに掲載されている情報です。


3つ目は、出会いが多いことです。
→上海日本商工クラブの主催する勉強会やサークルなどで異業種の人と交流ができます。
年齢や業界を問わず交流ができ、総経理(社長)など日本ではお話しする機会のない人と名刺交換や交流が可能です。
4つ目は、刺激があることです。
→中国には、志の高い中国人や起業している日本人などから多くの刺激をもらうことができます。
5つ目は、転職が簡単なことです。
→中国で日本人の需要はとてもあります。
日本人のエンジニアを必要としているメーカー、日本人のおもてなし文化を必要としているサービス業、日系企業へアタックする営業マンなど日本人の価値が高い分野や職種があります。
私は人材会社の営業ではないのですが、クライアント訪問すると、こういう人材を探しているとよく相談を受けます。
中国は日本人にとっては売り手市場です。
6つ目は、中国語を習得できることです。
→日本でも中国語は習得できますが、現地で中国語のシャワーを浴びながら学ぶと習得も早くなります。
中国人は世界中で活躍をしていて、中国人と将来触れ合う機会も増えるでしょう。
その時に中国語を使い、中国人とビジネスをする際はきっと役に立つツールの一つになると思います。
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中国で働くリスクは
やはり中国で働くリスクもあります。
中国で長年働いていると、仕事への取り組む姿勢やプライベートの時間確保など考え方や価値観が変化していきます。
中国的な考え方が当たり前だと思い、日本に帰国をして日本の社会に適用できないリスクがあります。
私は日本に帰国した際に日本社会ではもう適用できないと思った瞬間がありました。
それは中国ではよく冷えたビールを提供しないお店があり、よくコンビニで冷えたビールを買い持ち込んでいます。
中国では基本店内への持ち込みは問題ありませんが、日本に帰国して店内に飲料水を持ち込んで飲もうとしたときに白い目で見られているような気がしたときに中国で働くこともリスクがあると感じました。
新卒でも中国で働けるのか
結論は新卒では中国で働くことはできません。
それは就労ビザを取得できないからです。
大学卒業、日本での職歴が2年以上ないといけなく、中国に留学していた大学生も卒業後は日本に戻り、日本で2年間は働いてからでないと中国では働けません。
中国で働くための日本人のビザの条件は
ビザの問題で中国で働きたくても働けない人も大勢います。
中国の就労ビザの取得は日本人にとっても年々難しくなっています。
日本での職務歴のない新卒をはじめ、特に60歳以上や短大卒や高卒では就労ビザが降りないぐらい審査が厳しくなっています。
中国で以前から就労ビザを取得している人は同じ会社での就労ビザの更新は可能ですが、大学を卒業していなく、転職する際に転職先の就労ビザの申請を通過できなかったとの話も聞きます。
中国就労ビザの条件
大学を卒業して日本で2年以上の職歴があり、25歳から45歳ぐらい
中国側も中国人の雇用を守らないといけなく、日本人全員に就労ビザを取得させるほど甘くはないですね。
因みに駐在員の妻として中国に行く場合の帯同ビザでも働くことはできません。
同じように中国に留学に来ている人も留学ビザでは働くことはできません。
中国のビザについて詳しく知りたい方はこちらのサイトを参考にしてみてください。
中国で働くための資格やスキルは
資格は特に必要ありませんが、就労ビザの取得や更新が問題なくできるようにHSKのスコアを上げることをおすすめします。
スコアは就労ビザの取得のためのポイントとして加算されます。
45歳を過ぎると就労ビザのポイントも下がっていきますのでHSKで高得点をとって就労ビザを取得するためのポイントを稼ぐのにいいでしょう。
また、日本のエンジニアにはまだまだ中国では価値があります。他の人にはないスキルや経験というのは日本だけでなく中国でも評価されます。
中国で働く時間や休日は
中国では基本的には完全週休二日制で、休日の土曜日と日曜日はお休みです。
1日の就労時間も基本9時間(1時間休憩)で、残業はありません。
中国の祝日は春節、清明節、端午節、労働節、中秋節、国慶節があります。
しかし、この祝日が土曜日と日曜日を挟むと振替出勤が祝日の前後の週で発生をします。
中国の日系企業では、振替出勤はないところも多いですが、中国系企業では振替出勤も働かなければなりません。
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中国で就職するとは?
中国で就職することはとても勇気のいることです。
生活環境も変わり、職場でも中国人と仕事することになります。
そこで日本人の中国での就職事情や日本人が中国で就職する方法を中心に説明していきますので、中国で就職するイメージのお役に立てればと思います。
中国で就職することについて紹介する内容は以下の5点です。
②中国で日本人が必要とされる就職先と職種は
③中国で必要とされている人材は
④中国で就職する方法は
⑤なぜ中国系企業に就職したのか
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中国での日本人の就職事情は
中国で働いている人は駐在員と現地採用という括りに分けられます。
待遇の差が大きいのが特徴です。
駐在員は日本への帰任命令があると、中国に残りたいために現地採用として働き始める人もいます。
一方、現地採用者は将来駐在員になること目標にしている人もいます。
中国で駐在員として就職するのも、現地採用として就職るのにもメリットとデメリットがあります。
また、現地採用として働くことをおすすめしない人もいますが、私は現地採用として働き、そのようなこと思ったことはありません。
現地採用としては働くことが不安な人はこちらの記事も参考にしてみてください。
また、中国ではコネで就職する日本人も多いです。
転職を考える際にも中国ではコネで就職することもあるので日頃から人脈は広げることを意識することも大事でしょう。
中国で日本人が必要とされる就職先と職種は
私は結果的に転職することはなかったのですが、一度中国で転職活動を行いました。
その時に人材会社から送られてきた情報の中で圧倒的にメーカーでの営業職が多かったです。
未経験でも採用してもらい就職することは可能です。
しかし、あくまで現地採用としての求人です。
中国で現地採用として働く場合は給料や福利厚生はあまりよくありません。
上海で働く場合の現地採用の給料についてまとめた記事です。
40歳を超えるとメーカーでの工場長や品質管理というポジションの求人がとても多いです。
このようなポジションは給料や福利厚生もある程度はよく、駐在員扱いとして採用されることもあります。
中国で必要とされている人材は
必要とされている人材は長期で働ける人とストレス耐久のある人です。
長期で働ける人
→独身者や中国人と結婚している人は日本に帰国する理由がないので、採用側も長期的に働いてくれる可能性があると思い採用されます。
ストレス耐久のある人
→日本とは仕事環境が異なり、中国人とも働かなくてはならないので、日本では考えられないことが頻繁に発生をします。
トラブルが発生した時にはストレスを感じるかもしれませんが、そのストレスに耐えられるような人でない中国で働くことは難しいです。
中国で就職する方法は
日本から中国での就職先を探す場合は、一般的には大手求人サイトに登録をして、そこから提供されてくる情報をもとに自分で就職先を探していきます。
個人の情報を登録をしてメールボックスに求人が送られてきて自分でエントリーして進める感じです。
情報量は多いのですが、一方的に情報が送られてくるだけで基本担当者とやり取りはできず、なかなか求人の詳細を知ることができません。
はじめて中国で就職する人にとっては不安ですね。
私は1社大手求人サイトの担当者に面談をしていただいたのですが、今思うと担当者は本当に中国事情を知っていたのかと疑問に思うことがあります。
一般には公開されていない求人情報を私に送ってくれるということだけでして、あまり面談する価値を感じませんでした。
大手求人サイトに登録して4年が経ちますが、未だにメールが送られてきます。

私は大手の求人サイトより中国で活動している現地の人材会社をおすすめします。
現地の人材会社は大手と比べて情報量は多くないかもしれませんが、現地のことを理解している人が対応してくれます。
大手とは違い、疑問に思ったことや就職先の情報を一つひとつ丁寧に回答をしてくれます。
私が上海で転職活動を考えたときに対応してくれた人材会社です。
とてもスピーディーに対応してくれて、中国に詳しい人が対応してくれました。
T-bank
→日本で働いていた中国人男性が起業した人材会社です。
gentle
→日本、中国で人材会社に勤めていた日本人が起業した会社です。
We-wow
→日本で働いていた中国人女性が起業した人材会社です。
中国の現地の人材会社に相談することのメリットは中国に来て分かった事実です。
なかなか日本から、はじめての中国への就職ですと分からない部分だと思います。
日本で中国に現地法人がある会社に就職をして将来中国で働くパターンもありますが、競争率が高く狭き門です。
中国に現地法人がある会社はたくさん存在し、就職することは可能です。
しかし、現在は中国に送る日本人の数は会社規模にもよりますが一人もしくは二人です。
管理する立場の人を中国に送り込みますので40歳以上の駐在員の割合が圧倒的に多く若い人にはチャンスがあまりありません。
金融関係は若いうちに海外駐在を経験させる傾向がありますが、研修という形で1年間すると日本に帰国となってしまいます。
なぜ中国系企業に就職したのか
日本では新卒で入社した会社で5年間働きました。
残業の多い営業所ということもあり日を跨ぐ時間まで毎日働いて、土日も仕事が終わらず出社することもありました。
海外旅行が趣味で学生のときから東南アジアを中心に長期休みがあれば海外旅行を楽しんでいました。
27歳のときに同僚に誘われて中国の成都に行ったことがきっかけで、中国が好きになりました。
当時は中国には全く関心がなく、封鎖された危険な国というイメージでしたが、実際に訪れてみると、とても住みやすそうな国で、中国経済の著しい成長も話題になっていたので直感で中国で就職することを決意しました。
また、日本での働き方に疑問を思うようにもなり年齢的にも30歳までに転職をしないとまずいと思い、中国で中国企業に現地採用として就職をしました。
将来海外で働きたいと思っている人に対して、一例として中国で就職して働くイメージを記事にしてみました。
海外就職のお役に立てる記事になることを願っています。
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