中国で働きたい思いが強すぎて、給料について関心はあるけど、事前に何も調べてない人が多すぎです。
このような考えで中国現地採用の給料と向き合わない人は痛い目に遭います。
読んでほしい人
- 給料に関心はあるが現地情報を手に入れられない人
- 求人情報の給与額を信じ込んでいる人
- 給料の心配なんかしていないという人
中国現地採用の給料はホントに安いです。
中国で働く前に知っておくべき給料事情の現実について、給料トラブルに遭遇した現役の上海現地採用者が紹介します。
- 給料は安くて生活は厳しい
- 給与交渉は期待してはいけない
- 預金は少しできる
- 給料トラブルは発生する
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上海現地採用の給料の実態【安いです。。。】
上海で働いている現地採用者の給料はどれくらい安いのか、リアルな数字を紹介しながら、昇給や賞与についても触れて紹介していきます。
上海の平均月収【7132元 2017年度】
特に上海人は家を持っているので家賃を支払う必要はなく、この月収で普通に生活はできます。
しかし、外地から上海で働きに来ている人は家賃に圧迫されて生活は厳しいです。
家もシェアハウスでないと住むことができません。
能力のある中国人は日系企業ではなく、給料の高い欧米系企業で働く傾向があります。
私の給料額【基本給は1万元以下】
上海の現地採用の給料が安いという実態を証明するために2017年6月からの私の給料を公開します。
給料額は基本給を紹介していて少額のコミッションは除いています。
社歴 | 給料 |
2017年6月(1年目) | 試用期間中 基本給8700元/月(約139,000円) |
2018年6月(2年目) | 基本給9179元/月(約147,000円) |
2019年6月(3年目) | 基本給9701元/月(約155,000円) |
2020年6月(4年目) | 基本給9442元/月(約151,000円) |
毎年若干基本給は変化していますが、税金の影響で給与交渉や昇給などはありません。
入社して3カ月間は試用期間で給料は8700元/月(約139,000円)でした。
正社員になってからは給料は9179元/月(約147,000円)になりました。
これでは生活はかつかつです。
上海の生活費についてまとめた記事ですので、この給料から生活費がどれくらい必要なのか確かめてください。
私の給料は高いの?低いの?
2020年6月に支給された9442元/月(約151,000円)が世界的に見て高いのか低いのかWorldDate.infoと上海市統計局で調べてみました。
もちろん物価や福利厚生も関係するので参考程度にしてください。
中国の平均月収は 世界45位 868ドル/月 約90,000円/月
上海の平均月収は 114,962元/年 9580元/月 約155,000円/月
上海の現地採用として働く私の給料は、日本の平均月収より低く、さらに家賃手当もなく、福利厚生もない状況ではとても安いのことが分かりますね。
昇給と賞与【期待してはダメ】
【昇給】
上海の現地採用で昇給はあまり期待しない方がいいでしょう。
そのため現地採用者はいい待遇を求めて転職を繰り返します。
長年同じ会社で現地採用として働いている人の特徴は、昇給の意欲がなく、職場の居心地がよく感じている人です。
これらの状況は経営者側も理解しているので、勤続年数の短い人や勤続年数の長い人を昇給させることはありません。
【賞与】
賞与についてもあまり期待しない方がいいでしょう。
上海の現地採用の場合、賞与は基本0カ月~1カ月分と考えるべきです。
私の場合は、1カ月分までは届きませんが、毎年1月に数千元の賞与があります。
余談になりますが、中国では1月頃に新年会を行い、そのときにお年玉(红包:ホンバオ)をもらえます。
私の勤めている会社では毎年新年会で現金200元(お年玉)+抽選で当選すると数千元がもらえます。
また、中国人上司から後輩に微信(WeChat)の機能を使ってお年玉が送られることもあります。
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給与交渉【少しはアップする】
日本では、上司や会社からの評価(昇給)で給与はアップしますが、基本中国の現地採用には昇給がありませんので、自分で給与交渉をしなくてはいけません。
中国では給与交渉は当たり前だと思っている人もいるかと思いますが、給料がアップしたとしても悲惨な状況はかわりません。
【理由】
上海で給与交渉しても少しのアップ(数百元)しか見込めず、悲惨な状況からは抜け出せません。
日本人はなかなか給与交渉するという感覚はないかもしれませんが、中国人はよく給与交渉をします。
しかし、余程の能力がない限り、給与交渉をするとクビになっているイメージです。
その点、日本人の現地採用には優しく、数百元ではありますがある程度は理解をしてくれてアップしてくれると思います。
給与交渉してダメなら転職をするのもありだと思います。
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預金【約月3万円】
給料が少しアップしても預金ができないという悲惨な状況から抜け出すことはできません。
上海の現地採用者の生活費は家賃込みで約8,000元(約128,000元)はかかると思います。
給料が10,000元(約160,000円)の場合:給料10,000元(約160,000円)-生活費8,000元(約128,000円)=預金2,000元(約32,000円)
旅行や語学学校の出費を考えるとさらに預金は難しく将来が不安になります。
HIS上海のツアーも見ても上海以外だと最低でも3000元はかかってしまいますし、語学学校も上海の相場では1時間100元はかかります。
また、脱日本生活ができず、日用品は日本製、ご飯は日本料理となると、日用品は中国製と比べて1.3倍、日本料理は現地のローカル料理と比べて2倍ぐらいかかってしまうので上海の現地採用では預金はできません。
そのため、現地採用者は私のようにブログを書いて副業をする人、動画配信をする人、グレーな部分ですが土日に語学学校で日本語教師をする人なども見かけます。
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日本ではありえない給料トラブルあるある
中国では日本であまり考えられないことが給料面でも発生します。
しっかりと転職前に給料については確認をしましょう。
その一部をこれから紹介していきます。
給料の支払いが遅れる
私が勤めている会社や日系企業では給料の支払いが遅れることはありませんが、中国企業では時々給料の支払いが遅れることを耳にします。
中国企業のメーカーで働く友人は頻繁に発生をしているみたいです。
美容師や起業したばかりの会社で働いている人は未払いが何度かあったとの話も聞きました。
日本への通貨変換が難しい
駐在員ですと、日本円と中国元の両方で給料が支払われることが多いですが、現地採用ですと中国元のみで支払われます。
日本円への両替は手数料もかかり、すこし厄介です。
給与支給額が正確ではない
基本的に給料明細は存在しません。
私の勤めている会社ではコミッションの計算式が変わると財務は必ず間違いをしますので、指摘しなくてはいけません。
逆に5カ月前のコミッションの計算を間違えたという理由で5カ月前に受け取ったコミッションをマイナスされたこともあります。
罰金制度がある
これはレアなケースですが、私が勤めている会社ではクライアントより回収できないと罰金が存在します。
回収できないとそのクライアントの未回収分の10%引かれます。
もちろん営業職のみのことですが、これではモチベーションが下がりますね。
中国で現地採用されるメリット7選とデメリット7選とは?4年間勤務してわかったこと
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